トリコ第296話「生態系の統率者!!」感想・あらすじ・ネタバレまとめ
引用 ユーザーアップロード
全文ネタバレ
タタンタタンタタン…
ヘラクレスのつくった虹を順調に進む電シャーク。
サニー「表裏一体の雫”ペア”か…いったいどんな食材だろうな」
優雅にワインを嗜む3人。
煽り:アカシアの2つ目のフルコース…”スープ”!!
サニー「アカシアのスープ…そいつがホントに松の傷を治してくれんのか? 想像すらつかねーが…」
ココ 「正直分からない だけど今は…なんとしても見つけないとね」
「だいたいのルートはダルマ仙人に教えてもらったし…それにしても”電シャーク” 早いね…この分だとすぐに着きそうだ "エリア7"…」
窓の外を見ながら言うココ。
そこにトリコがやって来る。
ココ「トリコ…」
サニー「松はどうだ?」
トリコ「変わりねえな…今のところ…」
サニー「そうか」
ココ「念のため小松くんはゼブラの”サウンドアーマー”とサニーの”リモートヘア”、それに僕の毒で守ってある」
「どこから敵が現れても小松くんには手出しできないはずだ」
「それに電シャークは全長2kmぐらいあるけど、小松くんのいる先頭車両は一番安全な”セーフゾーン”だ」
「後部車両は敵に見つかり易くはなるけど、テリーやキッス、クインたちも載ってるから何かあればすぐ駆けつけられる」
「しかし例のごとく電シャークより強い猛獣にはすぐに見つかってしまうだろうけどね…」
キッスたちの乗る最後部車両は貨物室のため、他の車両の20倍ほど大きく見つかり易いが、クインが外を警戒していた。
ドッポオオオン!!!!
急な轟音とともに車両が揺れる。
何かが近海に落ちてきた様子。
サニー「んだ今の!? 敵か!?」
ココ「もう見つかったのか!?」
慌てて窓の外を見るココが驚く。
ココ「ウ…ウニ!? 巨大なウニが降って来てるぞ!!」
電シャークと同じぐらいの直径のウニが次々に降り始める。
サニー「捕まってろ!! まずは”リドルチャプター”で正体を見極めてやる!!」
ゼブラ「めんどくせえ…ボイスミサイル!!!」
飛び散ったウニの破片を吸い込み、くしゃみをする電シャーク。
トリコも匂いで何かに気付く。 窓の下を見ると海にプカプカ浮かぶ花粉。
トリコ「これ…生き物じゃねえな…」
ココ「え?」
トリコ「これは"花粉"だ…巨大な植物の花粉だよ…」
サニー「な…なに!? この一粒一粒が花粉!? どんだけでっけー花があんだよ!!?」
「お…おおお…」
空に巨大な葉っぱの大群が見え始める。
サニー「どうなってんだ!!?」
ココ 「な…なるほど…これが"エリア7"…」
窓の外には、電シャークがアリに見えて来るほど巨大な大陸が広がる。
木々は残らず雲を突き抜け、生えている花や葉っぱ、うごめく虫の全てがキロ単位の大きさだった。
「で…でけえ!! なんだこの大陸!!!」
ナレーション:
広大な面積を誇るグルメ界、その中でもエリア7はエリア4に次いで二番目に大きな大陸である。
その面積はおよそ840万平方km(地球の面積が510万平方kmなので、地球がすっぽり入るほどの大きさである)
花・山・木・川・湖・動物とあらゆる物が規格外であり、世界で最も巨大な種トップ5が生息する、文字通り巨大なマンモス大陸なのである。
「ついたぞエリア7!! 上陸だ!!!」
ガサ
電シャークが上陸した瞬間、いきなり猛獣達に囲まれてしまうトリコ達。
「!!!」
サニー「い…いきなり見つかったぞ!!! こいつら全部捕獲レベル600超えか…!! 仕方ねぇ…やるか!!」
ココ「いや待って!!」
ガササ…
手を出さずに去っていく猛獣達。
サニー「い、いきやがった…なんだったんだ…見てただけか?」
ココ「"勝手な捕食が認められていない"のさ…それがエリア7…ダルマ仙人が言っていたのはこのことか」
トリコ「攻撃するには上の"許可"が要るってことか? 自然界にそんな場所があるとはな…」
この雄大な大自然のように巨大な生態系を統率する猿達…一体どんな奴らだ…」
ココ「僕らも極力無駄な殺生は避けないとね」
ゼブラ「めんどくせぇ大陸だな」
「よし、さっそく出発だ 時間が惜しい」
草むらを進むが、雑草の1本1本が数kmほどもあり、もちろん昆虫もメチェメチャでかい。
ココ「何もかもが大きいね…小人になった気分だ」
「まず目指すのはダルマ仙人の言ってた”産声の樹”という世界第3位の巨木だ
ペアのヒントか…あるいはペアそのものが見つかるかもしれない」
サニー「エリア7には文明は残ってねーの? 妖食界みたいに」
ココ「んーダルマ仙人も何も言っていなかったしね…知ってたら教えてくれたはずだけど」
「もしかしたらエリア7の文明は…大昔に滅びたのかもね」
そのとき、何かが電シャークに侵入する。
ゼブラ「ん…何か入ってきたな」
すぐに感じ取るゼブラ。
ココ「えっ!?」
ドアを開けると、車両の奥に一匹の奇妙な猿が。
「な…なんだ!?」
気味の悪い口を開け、威嚇する猿。
トリコ「おいおいマズイぞ…やる気だぜアイツ…」
サニー「まさかもう許可降りたのか!? 俺達を食っていいってよ…!」
ゼブラ「あん? ってことは..”俺達も手を出していい”ってことだよな?」
サニー「お、おいちょっと待てゼブラ!!」
止めるサニーを無視してレーザーボイスを放つゼブラ
ドゴオオン!!
瀕死の猿を捕まえるゼブラ。
ゼブラ「この大陸にどんなルールがあんのか知らねぇが…チョーシにのっちゃいけねぇぜ…!!
”ルールはオレ”だ!! お前らが"オレ"に適応しろ…!!」
瀕死の猿はニターと笑い、ケエエエエエエエエエと大声を上げる。
トドメを刺すゼブラ。
サニ「マズイ!! 殺っちまったあのバカ! 今のアイツの叫び声…誰かを呼んだ声だ!!
襲ってくるぞ!! 猿の大群が!!」