【名言Best30】金田一少年の事件簿 名言ランキング(ネタバレ注意)
30位:もしあなたが人生に悲観して自殺なさるおつもりでしたら、ご遺体はぜひ当方で解剖してさしあげましょう!!/結城 英作
「金田一少年の事件簿」15巻のおまけページでの結城英作の台詞。結城英作の人生相談にきた、アイドルオタクの滝下間太郎の人生相談に対する答え。
シリーズ初期の準レギュラーである結城はサイコを絵に描いたよう人間だが、金田一の協力者でもある。彼にとっては人が悩んで死ぬよりも、死体が解剖できるかどうかが大事なのだ。
そんな結城だが残念ながら最近はめっきり姿を現さない。個人的にはぜひ復活してほしい。
29位:たとえこのメンバーが皆殺しにされても俺は生き残る自信があるぜ?!/いつき 陽介
「悲恋湖伝説殺人事件」でのいつきの台詞。倉田壮一、香山三郎がジェイソンに殺害された中でも平然としているいつきが、それを咎める金田一に言い放った台詞。
初登場時のいつきはかなり尖がっており、ヒールめいた発言が多い。おまけに殺人事件が発生している状況で小説のネタにするために取材を始める、心ない言葉で金田一を挑発する、女子高生とベッドで過ごすなどと問題行動も目立つ。
もちろんレギュラー入りしてからは三枚目化が進む訳だが...。
28位:イタイノイタイノトンデケー/速水 玲香
「タロット山荘殺人事件」の後、玲香が金田一に子供の頃よく見ていた夢について語る場面での台詞。夢の中で赤ずきんになった玲香は自分をさらったオオカミが怪我をしているのを見て、この言葉をかける。
当時2歳だった玲香は覚えていないが、これは玲香を誘拐した速水雄一郎にかけた言葉だった。玲香の無垢な優しさに触れた速水は自身の罪を悔い、父親として玲香を育てる決心をする。
そんな速水も結局自身の罪の報いを受けるが、それでも玲香の速水を父親として慕う気持ちは変わらなかった。
27位:ここにいるのは『柴乃』という女の皮をかぶった――醜い『獣』なのよ…/巽 柴乃
「飛騨からくり屋敷殺人事件」での巽柴乃の台詞。自分が憎む女への復讐、そして我が子への愛情のために嬰児交換、殺人に手を染めた柴乃。獣となり果ててもなお、我が子のために尽くした柴乃の執念が感じられる。
その執念のまま、柴乃は実の子に殺されても笑っていたのだった。登場した時はおしとやかだったが、事件中は苛烈な面ばかりを見せている。その姿にかつて想いを寄せていた剣持もさすがに凹んでいた。
我が子のためとはいえ、あれだけとち狂える柴乃には誰だってショックを受けるだろう。
26位:あなたの命は僕が守ります…!自分の命にかえてでも!!だ…だからもう…死ぬなんて言わないでください!/深山 日影
「黒死蝶殺人事件」で殺されかけた班目揚羽を励ます深山日影の台詞。深山の揚羽への一途な気持ちが伝わってくる。
「ジェイソン」こと遠野英治とそっくりな深山。もし遠野が深山だとしたら、本当はこんな人物だったのだろう。愛した人を理不尽に奪われたが故に凶行に走った遠野だが、もし何かが違っていたら…と思うと切ない。
遠野のいきさつを踏まえると、また趣が変わる名台詞である。ちなみに深山は後に揚羽と結婚することとなる。
25位:おれの一世一代の舞台は、ようやく終わったんだ/能条 光三郎
「オペラ座館・新たなる殺人」の真犯人、能条光三郎の台詞。俳優でもある彼は恋人である美歌のレイプ映像が収録されているビデオを見つけ出すために、ゲスを装って美歌を自殺させた劇団員3人に近づく。
その演技は誰も嘘だと見抜くことができなかった。精神を摩耗してまで演じた能条だが、金田一に真相を解き明かされたことでようやく「ファントム」という役から解放される。
涙すら流しつくした能条は燃え尽きたようで、どこか解放されたようでもあった。
24位:うれしい色のはずが許されない色だったなんて/葉多野 春菜
「雪影村殺人事件」のキーパーソンである葉多野春菜の遺書の一節。この言葉の意味が犯人の動機に繋がる重要な伏線でもある。
ヒントは「あることを色の違いで知らせるもの」。「雪影村殺人事件」ならではの繊細な「暗号」である。事件を解くヒントとして機能しつつも、作品全体を彩る演出装置としても機能している秀逸な名文句だろう。
真実を知った時、この遺書を書いた春菜の絶望や悲しみに胸を打たれるだろう。この謎を解いた金田一はあまりに悲しい真実にショックを受けながらも、真犯人の元へ足を運ぶのだった。
23位:頭の先までどっぷりと退屈に浸って生きているくだらない連中を、俺達が恐怖のどん底に叩きこんでやるんだ/霧島 純平
「高遠少年の事件簿」の霧島純平の台詞。真犯人「死神マジシャン」だと判明した当時高校生の高遠の同級生、霧島の本性はサイコパスだった。
同じ道に誘おうとする霧島を高遠は拒絶、殺害する。大した理由もなく無差別殺人を楽しむ霧島は高遠とは相いれなかったが、結局霧島が見抜いたように高遠は本物の殺人者となる。
霧島を拒絶する一方で高遠は彼の死体を燃やす際に「Good Luck」という言葉を送り、地獄での再会を誓っている。短い期間とはいえ、霧島に高遠は友情を感じていたのかもしれない。
22位:たかが半年しか生きられない患者だったんだ!そんなので捕まったりしたらバカ見るぜ?/萬屋 透
「魔犬の森の殺人」の被害者である医大生の萬屋透の台詞。萬屋が重病で余命僅かだった少女、水沢利緒を仲間である渡辺鐘の新薬の実験台にして死なせた後の台詞。
全く反省の欠片もなく、人の命を預かる医師になるべき医大生の言葉とは到底思えない。萬屋達はシリーズでもトップクラスの外道だが、その本質がよく表れている。
しかも利緒が死亡したのは犯人である千家貴史と付き合ってたった2週間後だった。突如恋人に死なれ、この言葉を聞かされた千家が復讐を決意する心境は想像に難くない。
21位:『秀央のホームズ』明智健悟の名にかけて‥ね!/明智 健悟
「明智少年 最初の事件」で自身に罪を着せようとした犯人への挑戦を誓う明智の台詞。「秀央のホームズ」とは当時ミステリーマニアだった明智の呼び名。「いつのまに呼ばれていた」らしいが自分から名乗っているあたり、気に入っていたらしい。
しかし最初に解決した事件は悲しい結末だった。明智も金田一のような悲しい探偵の性を背負っているのだ。
ちなみに明智は高校時代から絵に描いたようなパーフェクトヒューマン。一方で警視庁に勤める父親との確執が時折垣間見える。
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